転職が難しい本当の理由
終身雇用はもはや幻。
転職が常識となってきた現代ですが、やはり転職を難しいと捉えている人は多くいます。
しかし、
転職の何が難しいのか?
何故難しいのか?
を正確に答えられる人は多くありません。
転職は実は難しいことではありません。
難しくしているのには理由があります。
転職を難しくしている理由を詳しく説明したいと思います。

この記事の目次
転職市場での自分の価値を知る
新卒採用に比べ、中途採用は難しいといわれる傾向にあります。
しかし転職サイトを開いてみると常に沢山の求人情報があり、それだけ沢山の転職のチャンスがあります。
その中で、短期間で転職活動を終えてしまう人もいればなかなか内定がもらえず転職活動がうまくいかない人もいます。
なぜ、企業が人を採用するのか考える
そもそも、企業が中途採用を行う理由はどこにあるのでしょうか。
答えは、会社が抱える課題を解決するための即戦力となる人材を求めているからです。
したがって、企業が求める人材像にマッチした人であれば簡単に転職活動をおえてしまうでしょうし、逆に自分の希望ばかりおしてしまい企業が求めているものとは別のことばかりアピールしていると、なかなか内定までつながらなくなってしまいます。
すなわち、転職市場の傾向に対して、自分の価値にギャップがあると、そもそも転職活動が難しくなってしまいます。
自分がいままでどのようなキャリアを積んできて、今後どのような分野で活かすことができ、それが社会にどのような影響を与えていくか、改めて転職市場において自分自身の価値を理解することが重要となります。
転職市場における価値を把握するのは難しい
また、これまでの自分自身のキャリアだけでなく現在の年齢も転職活動において結果を左右する要素のひとつになります。
なぜなら、今までの実績をどれくらいの時間をかけてこれからのキャリアに活かしていくかは現在の年齢によって変わってくるからです。
しかし自己評価だけではなかなか自分の転職市場における価値を理解することは難しいです。
特に現職の業務と並行して転職活動を行う場合、どうしても自分の仕事を基準に考えてしまうため客観的評価ができなくなってしまいます。
転職市場における自分の価値を把握するためにも、素直に転職サイトを通してエージェントに相談してみることをおすすめします。
年代毎に求めらるものが変わる
年代によって転職活動に求められるものは変わってきますが、どのように変わってくるのか年代ごとに紹介します。
20代に求めらること
20代で転職となると、まだ経験も浅く、場合によっては第二新卒として扱われることもあります。
特に20代の転職希望の中には新卒で入社した会社が思っていたものと違ったり、学生から社会人になったことで生活の変化についていけず今の仕事が続けられなくなったなどネガティブな理由も多くなりがちです。
採用担当者はいままで多くの転職希望者を見てきているため、20代にはこのようなネガティブな理由を持ちやすいことを理解しており、実際に会社に入社したあとすぐに辞めてしまわないかという観点からも評価されがちになります。
一方で未経験職種に採用されやすいのも20代といえます。
まだ社会人としての経験が浅く、考え方が凝り固まっていないため新しい仕事も覚えやすくそれを実践していく時間も十分にあるためです。
20代での転職の場合、吸収力や体力など若い世代ならではのポテンシャルをアピールしましょう。
キャリアがまだ少ない20代だからこそ、採用側としては入社した後にあなたが成長し成果をあげることに期待しています。
応募職種に対する意欲や熱意をしっかり示し、自分の伸びしろをアピールしていきましょう。
ただし、経験や知識が少ない分、そんなつもりではなかったとなる場合もありますので、事前の準備や情報収集は入念に行っておきましょう。
30代に求めらること
30代は、長い社会人キャリアのなかでもキャリアの中核を形成する働き盛りの時期です。
職場でも実務をこなす中心となるため、今まで培ってきたスキルと経験が転職活動における最大の武器となります。
また専門知識や技術だけでなく、20代に比べプレゼン能力やマネジメント経験など、業種や職種を超えて様々な場面で発揮できるスキルが豊富な点も30代の強みといえるでしょう。
一方で、30代での転職となると、採用担当者から前職での地位や慣習を引きずりやすいという風に見られがちで、未経験職種は転職しづらい傾向にあります。
また、何らかの役職に既についている場合、会社によっては管理職に求める能力が異なるために転職後も同じ階級を維持できるとは限りません。
転職を希望する人の多くは何らかのステップアップを求める人が多いですが、年収や役職、待遇ばかりを軸に会社を選んでいるとそれ以外の軸がブレてしまいがちです。
働き盛りの年代であるからこそ、自分の現在の経験と能力で勝負でき、将来の展望を描けるような会社を選ぶ必要があります。
以上を踏まえると、30代での転職にて重要視されることは即戦力となりうるかどうかという点になります。
これまでのキャリアを活かし、今後どのように活躍できるかしっかり整理しておきましょう。
40代に求めらること
40代での転職となると、枠が限られているのが実情です。
採用選考への応募自体は問題なくできても、内定がでるかどうかは別問題。
年齢だけで不合格にされてしまうこともあり、20代や30代に比べ特別な能力を持っていないと圧倒的不利になってしまいます。
他の年代に比べ特に求められるのが、応募先とのマッチング。
双方の希望条件や自己PRにズレがあると採用されず、採用されたとしても成功とはいえない結果になってしまいます。
特に40代において求められるのは、今までの経験がどのように活かせるかという点です。
40代になるとマネジメント能力が特に求められますが、現場のマネジメントは業種や職種だけでなく、会社によっても大きく変わってきます。
なかなか自分と会社の希望がマッチしないことも多く、実績はもちろん最後まで諦めない粘り強さも必要になります。
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転職で最も難しい部分
年代によって転職活動に求められるものは変わってきますが特にどのような人が難しいのでしょうか?
あなたにビジョンがないと思われると難しい
それは、自分がどのような仕事をして将来どのようなキャリアを描いていきたいか具体的なビジョンがない人です。
どの会社にも経営目標・経営方針は必ずあります。
5年後、10年後先にどのような会社になりたいかという目標を掲げ、そのために必要な人材を求めて求人募集をかけています。
将来のビジョンがない人であれば、会社が求める人材像になかなかマッチしないためどのような年代・職種においても転職活動を成功させるのは難しいでしょう。
しかし、漠然と転職を希望している場合だと将来のビジョンがなかなか具体的に表現できないことも多くあります。
そのような場合、自分で考えこむのではなく第三者に相談してみましょう。
過去に何度も転職活動をサポートしてきているエージェントであれば、あなたの漠然とした希望を整理して、具体的なビジョンを描くお手伝いをしてくれます。
まとめ
新卒採用と異なり、中途採用の場合は市場の動向や年齢、キャリアによって求められるものが大きく変わってきます。
こうした流れを理解せず自分なりに転職活動を進めているとなかなかうまくいかず、内定が出たとしても
自分が思い描いていたようなキャリアステップを進むことが難しくなる場合もあります。
転職を希望する企業が何を求めているか事前にしっかり調べたうえで、それに対して自分は何を実現できるか武器を揃えて転職活動に臨みましょう。
転職サイトや転職エージェントには転職市場におけるトレンド情報が集まってくるため、積極的に活用することできっとあなたの転職活動を手助けしてくれるはずです。
あなたが将来のキャリアに向けて転職を希望するように、企業も将来の経営目標を達成するために人材を求めています。
このマッチングがブレなければ、転職活動は成功するといえるでしょう。


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