派遣社員から正社員に転職する2つの方法
派遣社員として働いてきたけれど、そろそろ正社員として働きたい。
そう考える人は少なくありませんが、多くの人が派遣社員から正社員への転職はハードルが高いと考えていると思います。
そこで今日は、派遣社員から正社員への転職の道のりをご説明したいと思います。

この記事の目次
正社員への2種類のルート
大まかに言うと、
①派遣先に直接雇用される
②転職サイト等を利用して自力で正社員になる
の2つの方法が正社員へ転職する一般的な方法です。
紹介予定派遣で派遣先の正社員になる
一口に派遣社員といっても、契約の内容には様々な種類があります。
その中に紹介予定派遣という形態があります。
実際に派遣社員として働いている人ならば、知っている人も多いと思います。
紹介予定派遣とは?
最長で6ヶ月間、派遣元の派遣社員として派遣先の企業で働きます。
派遣期間がが終了した際に、派遣社員(あなた)と派遣先の会社(職場)の双方で合意すれば、
派遣先の会社の正社員になれます。
すなわち、最大で半年働けばその会社の 正社員になることができるのが紹介予定派遣です。
紹介予定派遣は派遣会社にもメリットがある
昨年、2014年からこの紹介予定派遣で派遣先に正社員として直接雇用場合、派遣元の会社には1人10万円の助成金が入る制度が開始されました。
この制度によって派遣元の会社は積極的に派遣社員を派遣先の企業に紹介することが考えられます。
派遣社員として働いている人は、営業(管理者)の人に相談してみましょう。
転職サイトの利用
次に転職サイトを利用して、正社員になる場合です。
派遣での職歴しかない人や、派遣での職歴が長い人は職歴に大きな不安があると思います。
社会的な信用が低くて、そんな職歴では採用してもらえる会社はないのではないか?と。
企業にもよりますが、正直に言うと転職の際、派遣の職歴はプラスに作用することはありません。
では実際に派遣社員から正社員に転職することは不可能なのか?
答えはNOです。
派遣社員と言っても、実業務に関しては正社員の人と大きな遜色はありません。
勿論、社外に出せないような情報やそれに準ずる業務に就くことはありませんが。
しかし、毎日の業務では派遣社員も正社員と変わらず働いている職場は沢山あります。
実際に働いている人が一番それを知っていると思います。
また、職場によっては、かなり専門的な業務に就いている派遣社員の人も多いハズです。
転職というのは、企業が欲しい人材(業務上のスキルを有した人間)と転職希望者の業務遂行能力が一致した場合に成立します。
ということは、過去の職歴で勝負をする訳ではありません。
むしろ、「何ができるか?」で勝負をするのです。
その点、転職サイトを利用することが正社員の近道になります。
なぜなら、企業が採用して任せたい業務と、転職希望者の持つスキルがマッチした場合に、求人を紹介してくれるマッチングサービスだからです。。
まず転職サイトに登録後、あなたの職務経歴の棚卸をキャリアコンサルタントが手伝ってくれます。
そうすることによって、あなたが「何ができるのか?」をキャリアコンサルタントは正確に把握します。
その上で紹介される求人案件は、あなたにとってはできる仕事であり、
企業側にとっては、仕事を任せることのできる人材だと判断されるのです。
ですので、転職サイトを利用した方が正社員への道は開きやすくなるのです。
転職サイトを利用して正社員になる時のポイント
スキルに問題はないので自信を持つ
派遣社員として働いてきた中で、必ず自分のストロングポイントがあるはずです。
実務として得意分野をしっかりとアピールして下さい。
派遣でしか働いたことがないから、責任のある仕事はしたことがない。
こう言って自信なさそうに話す人がいますが、そんなことはありません。
責任云々は社内だけでの話しであって、そのサービスや製品を利用するユーザーには一切関係のない話です。
そのユーザーのニーズに応えられないようであれば、正社員でも派遣でも働くことはできません。
ですので、派遣先の会社から求められる仕事をしっかりしてきのであれば、自分の業務スキルに自信を持っていいんです。
ピンポイントの能力で勝負する
派遣社員から正社員になるために一番重要なポイントです。
実務の中でも、重要だと思われる能力をピンポイントでアピールして勝負してください。
これからいくつかの例を挙げていきます。
アパレルや販売系の派遣経験者
派遣で多いアパレルや販売の仕事。
デパートから直営店、アウトレットなど様々な店舗に派遣社員として働いている人がいます。
こういった販売の現場では、接客スキルは勿論ですがその他にも
・在庫管理
・棚卸業務
・ディスプレイ変え
・DM作成
などの実業務があります。
特に精度の高い棚卸スキルはどの会社でも重宝されます。
こういった実業務の中で重要な職務経験のスキルをピンポイントでアピールしていきましょう。
事務職の派遣経験者
事務職と言っても内容は非常に多岐に渡ります。
例えば営業事務であれば、営業のサポートも業務に含まれます。
業種だけでも見ても
・不動産業
・広告関係
・流通業
・IT、通信関係
と非常に幅広く、それぞれで求められるスキルは違ってきます。
さらに実務としても、
・受発注
・請求書などの経理資料作成
・英語、中国語などの語学
など、非常にアピールできるポイントがあります。
IT・WEB関係
こちらの業種も派遣で働いている人は多いと思います。
そもそもIT・WEB関係は実務そのものが非常に専門的です。
・プログラミング
・WEBデザイン
・アナライズ関係
こういった専門的なスキルは非常に強くアピールすることができます。
最も正社員に転職しやすい能力だと言えます。
勿論、他の派遣の仕事でもアピールできる業務やスキルは沢山あります。
アピールできるポイントを絞って勝負しましょう。
まとめ
派遣社員から正社員への転職は、難しいというイメージが強いですが、決してそんな事はありません。
制度を利用したり、自分の職務経験とスキルをしっかりと把握していれば、転職の際にしっかりと企業側にアピールできるポイントがあります。
・職場そのものに拘るのであれば、紹介予定派遣
・キャリアアップや待遇面の条件を優先するのであれば転職サイト
といった風に上手く使い分けて、正社員に転職してください。


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