ブラック企業の見分け方は離職率が高い会社だけじゃない!
ブラック企業を見分けるためには、単に離職率が高いという事だけに限らず次のような点をチェックすることによって、より明確に見分けることが出来ます。
入社してからでは遅いので、入社前にどうすれば見分ける事が出来るのかをご紹介したいと思います。

この記事の目次
求人募集の甘い言葉に要注意
好条件すぎるのになぜ募集しているか?
まず求人募集の内容をよく見てください。
給与も同業種にくらべて高く、休みも多い。
一見理想の企業のように見えます。
しかしよく考えてみるとなぜこのご時世にこの様な好待遇の会社を辞める人がいるのでしょうか?
社内でパワハラ、セクハラ、マタハラなど何か人が居続けることが出来ない理由があるはずです。
そうでもない限りこの厳しいご時世会社にしがみつくはずです。
勿論偶然の欠員補充の場合もありますが、明らかに好条件の求人にはそれなりの理由が必ずあります。
非常に良い条件で働く変わりに、非常に重い責任を負わされたり、過酷な業務が待っていたりする可能性もあるので、好条件というだけで飛びつくのは危険です。
キャッチコピーに騙されない
次によく募集広告などで目にする次のフレーズに注意してください。
「頑張れば頑張っただけ評価します」という事が良く書かれているのを目にします。
これは販売職や営業関連の求人に多いのですが、過剰なノルマを課しますという事の裏返しです。
ノルマを達成できなければ、給与も安く、パワハラを受けるケースも多く社内でもいずらくなる雰囲気になります。
中にはノルマを達成できなければ、自腹を切らされるというケースも多々あります。
なので最初は待遇面に引かれ入社しますが、厳しいノルマについていけなく辞めていく人が多いため離職率が高く、常に求人募集を出しているという事なのです。
労働条件に関する内容が不足している
労働時間から見分ける
次に月平均の時間外勤務時間と時間外手当を見てください。
時間外手当がみなし手当とあっている場合は書かれている月平均の時間外勤務時間は関係ありませんし、定時で帰ることはできません。
会社自体が残業しないと帰れない雰囲気があり、定時で帰ろうものなら嫌がらせを受けたりします。
また業務上定時で終われるような業務量でもなく、会社自体が残業ありきのシステムになっています。
典型的な長時間労働のシステムなのです。
意図的に残業時間を少なく表記している会社もあります。
通常、みなし残業がある場合は、給与の条項に30時間のみなし残業込み等の記述があります。
これを加味して本当の残業をしっかりと把握する必要があります。
幹部に求められる要項がない
また幹部候補募集という求人にも注意が必要です。
こういった企業はハッキリ言うと社員を育てることが出来ない使い捨て型のブラック企業である場合があります。
自社の社員を幹部を任せることのできる人材に育てあげることが出来ないのです。
自社では社員を育てずに、適当に使える人材を外から手軽に募集しようという事なのです。
ブラック企業の特徴として、自社の社員にはお金をかけないという共通点があります。
この様な会社は入社しても業務内容などは自分で覚えろといった場合が多く、責任だけを押し付けられてしまうので入社してから大変な目にあいます。
そうじて社員の勤続年数も短く若い社員が多いといった特徴もあります。
通常、幹部候補ともなると非常に高いキャリアやスキルを要求されます。
それらの要求がなく、ただ単に「将来の幹部候補」などと書かれている場合には注意が必要です。
常時、求人募集が出ている
最も分かり易いのは常に求人募集や広告を出している企業です。
そして募集理由が欠員募集の場合は、ほぼブラック企業です。
入社しても次々と離職していくので年中求人募集をしなければならないといった企業では
総じて離職率が驚くほど高い企業といえます。
一年で社員の大部分が入れ替わるといったケースも珍しくありませんのでこの様な企業は要注意です。
これは一度見ただけでは分からないかもしれません。
そういった場合ハローワークでしたら、職員に直接確認してみて下さい。
なぜその会社が従業員を募集しているのか?
簡単に知ることは出来ませんが、募集内容や募集状況をよく観察すれば、ある程度は分かるハズです。
まとめ
ブラック企業の定義は難しいといわれていますが、一般的に長時間労働、パワハラ、セクハラなどのハラスメント行為や過剰なノルマを課せられるといった社員を使い捨てるような企業がブラック企業といわれているのが現状です。
ブラック企業を見分けるのに離職率はとても有効な基準になりますが、これまで書いてきたことを念頭に置いて求人を精査することで、さらにブラック企業を見分けやすくなると思います。
因みに今回の見分け方については、ハローワークや求人雑誌等を利用して自力で転職しようとしている人に向けてのものです。
転職サイトを利用した場合には、ほぼ間違いなくブラック企業の心配はありません。
転職エージェントに紹介をしてもらう企業にはブラック企業と呼ばれる会社はまずありえません。
詳しい理由については、今後書いていきたいと思います。


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