転職するならハローワークより転職エージェントを利用しよう
一昔前と比較して、終身雇用という概念が低くなったことから、転職に関してのハードルも現代では低くなっていますね。
欧米などでは、「Like a Rolling Stones」なんて格言があり、使える人材こそ、何度も転職を繰り返すものなんて言われています。
そしてこの考えは、一つの会社に一生を捧げるという考えだった日本でも、浸透し、スタンダードになりつつあります。
転職求人を探すにあたり、その方法はいくつか存在しますが、一つは転職エージェントなどの民間のサービスを利用するパターン。
もう一つは、ハローワークなどの公共のサービスを利用する場合です。
一体どちらの方が転職には有利なのでしょうか。

この記事の目次
ハローワークは使えない?
時間的にハロワを使う事ができない
転職をするにあたり、パッと思いつくものといえば、公共サービスであるハローワークでしょう。
公共の機関というだけあって、安心感が高いのは言うまでもありません。
更に、利用するにも無料ですし、何より失業保険などの申請ついでに新しい転職先を探すことが出来ますから、便利だという考えの方は非常に多くいらっしゃいます。
しかしながら、全国のハローワークの受付時間をチェックしてみて下さい。
ほぼ全部のハローワークは、月曜日から金曜日の平日しか受付をしていません。
その上で時間帯も8:30から17:15までといったものです。
これはどういうことかというと、完全に失業状態にある方の転職にしか対応が出来ていないということです。
警備員や居酒屋などの夜勤帯の仕事をしている方であれば、現職でも利用出来るものの、一般的な会社員であれば、この受付時間内にハローワークを訪れることは、ほぼ不可能なのです。
結論からいえば、ハローワークという機関は、会社が倒産して失業した方。
引っ越しや、クビになったといったような自分の都合により現在失業している方向けのサービスであり、現在の給与や会社の待遇に不満がある。
他にも、スキルアップのために転職したいなどといった方など、現在進行形で仕事をしている方が、転職をしたいと考えている時に利用すべきサービスではないということです。
ミスマッチが起こりやすい
また、現在進行形で働いている従業員などの現場の声などが、リアルタイムで聞ける転職エージェントなどのサービスと違い、旧態然とした求人を出す会社側から提供される情報しか掲載されていないのも問題視されています。
これもそもそもが失業者向けに求人を「出してあげる」というスタイルになっているため起こることです。
ハローワーク側は、とにかく失業者という期間を抜け、早く働いて欲しいことが目的。
採用側は、仕事がない人間を仕方なく雇ってあげ、それをすることによって得られる補助金がある。
だから双方共に転職をした後のミスマッチなどは、全く考えておらず、仕事を斡旋してやった。
採用してやったという事実さえあれば、どうでもいいというお役所的な考えで行っていることが多いのです。
だからこそ、募集要項以上の詳しい情報をハローワークの職員も把握していないことが多いですし、逆に企業側も採用者の不利益になるようなブラックな部分をわざわざ公表するようなことはないのです。
誤解を恐れずにいえば、入社後に転職者がどうなろうと、お互いに知ったことじゃないというニュアンスで提供しているサービスになります。
さらにお役所体質の典型として、有効求人倍率の妙があります。
有効求人倍率とは、求職者1人あたりに対しての求人数のことをいいますが、ハローワークの場合、いかにもどの職業でも、仕事がありますよというデータを表示します。
これによって、仕事がすぐ見つかると錯覚した転職希望者が利用するわけですが、人気のある業界や業種も一緒くたにした数値であるため、実際に転職活動を行ってみると、人気職種ではライバルが多すぎて、採用されないどころか、面接にすらたどり着けないという現実があるのです。
ハローワークと転職エージェントの比較
転職エージェントは24時間OK
一方で転職エージェントは、失業中の方はもちろん、現職向けのサービスが充実している環境です。
まず前述にある平日の勤務時間しかサービスを提供していないハローワークに対して、転職エージェントは、24時間対応をしてくれています。
面談などの場合には、24時間対応とはいきませんが、転職に関しての質問や、自身が希望する条件にマッチした転職求人情報などは、メールやサイト内でのやり取りになりますから、インターネットが繋がる環境であれば、いつでもどこでも利用することが可能です。
情報量に圧倒的な差が出る
そして何より、企業の情報を入職しなくても把握出来ることが、大きなメリットと言えるでしょう。
転職エージェントの場合、営業担当者やキャリアコンサルタントが直接足を運び、職場環境などを把握していることがほとんどです。
また、転職支援をした方も在職しているケースが多く、そこから生の情報をヒアリングしていますから、社内の雰囲気や人間関係までを把握していることが多い。
これは転職においてとても貴重な情報と言えるでしょう。
更に、自身の転職市場における価値を第三者の視点で冷静に分析でき、何が足りないのか、方向性をどうしたらいいのかも把握出来るのは、かなり大きなメリットになります。
転職エージェントを利用するメリット
ハローワークは、フリーペーパーや販売されているバイト求人誌とさほど変わりません。
一方で転職エージェントは、人間関係などの細かい情報が把握でき、転職成功に必要な履歴書の作成や面接対策までをも行えるメリットがあります。
またハローワークの職員は、所詮は公務員という転職に関してはズブの素人であるのに対して、転職エージェントは、各業界、職種で実際に実務経験がある方がコンサルタントとして、在籍していることがほとんどです。
このことから、業界別、職種別のよくある悩みや、転職希望者が何を重要視しているかなど細かなニーズを把握していることが多く、転職先を絞り込む際のミスマッチが低いというメリットもあります。
一人でリサーチし、転職先を絞り込み、履歴書や職務経歴書を作成し、面接まで行うハローワークのサービスよりも、面談時にも同行してもらえ、業界経験のある知識豊富なコンサルタントが、自分の希望にマッチした転職先を見つけてくれる。
その上、履歴書の作成や面談対策まで行ってくれる転職エージェントの方がメリットは沢山にあると言えるでしょう。
相談が出来る相手がいるというのは、とにかく心強いものです。
たった一人で転職をしなくても良いという安心感は、何物にも変えられないスペシャルなメリットとはいえないでしょうか。
まとめ
このように公共機関というだけで、サービスの質は、劣悪な転職サイトよりも下と評価されているハローワークよりも、転職エージェントを利用した方が随分と得られるメリットは多いといえるでしょう。
近年の転職エージェントは、利用をするのも完全無料ですし、企業側の信頼も高いものです。
その証拠に新卒採用を転職エージェントを運営している企業に依頼しているところも多々あるという現状があります。
更にいえば、転職エージェントを挟むことによって、それぞれの企業が求める人材の篩がけの作業を代行してくれるため、採用コストが抑えられて楽なのです。
旧態然とし、公務員であることで、サービスを提供するといったことを忘れたハローワークを利用するよりも、企業と転職希望者の両方をwin-winの関係にさせるといった目的でサービスを提供している転職エージェントを利用する方が、転職成功率も高まるのは言うまでもありません。


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